視覚障害者の方


ガイドの出す音や指示を頼りに滑ります。後ろから指示する方法もありますが、滑る方向や、前にガイドがいるという安心感などを考えると、ガイドが前を滑るほうがベターかと思います。
 ガイドのストックを叩く音や声で誘導、指示しますが、ゲレンデ状況(強風、アイスバーンなどで滑走音が大きいとき)や技術、スピードなどによっては安全を確保するためにスピーカーを使用します。他のスキーヤーや立ち木・リフトの鉄柱などを避け、安全確保のために指示が確実に伝わることが最低条件と考えます。

Pasted Graphic
全盲(光覚のみ)の女性。スキー歴7年。
ガイドの口の前にマイクがあり、腰についているスピーカーから指示がとぶ。

Pasted Graphic 1
視覚障害には必ず必要なゼッケン。
その他の障害も必要に応じて使い分ける。

また、何よりも欠かせないのがゼッケンです。これは周りの方へ存在を知らせるためのものですが、ゲレンデ中央での立ち止まりや、コースを空けて頂くなどの配慮をお願いするためのものです。
 視覚障害者の方は、特にガイドとの信頼関係が重要です。二人の呼吸を合わさなければ良い滑りはできません。パラリンピックなどの大会では ガイドも一緒に表彰されるのはそのためです。